第176回
グロだけじゃない! クロとマルコ
 ウオッス! 前回までいろいろあって長いこと連載中断してましたが(具体的には裁判所に呼び出された澁澤龍彦かアントニオ猪木なみに面倒だったので。どっちも裁判で、面倒です、発言。最高!)、今回から死ぬ気で行くぜ! 僕の背中はコンスタンチン君か、冬のあいりん地区なみにファッキンパンクに燃え上てるぜ!

 
 というわけで今回紹介するのは掘骨砕三『クロとマルコ』だ、オラッ!
 掘骨砕三はエロまんがファンには有名な作家である。なぜ有名なのか? それは奇形、異形、異種生物などといった一般的な人とは違う形をしたモノへのエロスを追求しているからだ! 世の中に無数の独自があるが、掘骨砕三ほどの独自もそうねぇって話なんですよぉ!
 奇形、異形、異種生物でエロかぁ……グロいんだろうなぁ、と思ったおまえ! まったくもってその通り! 確かにグロいんです!
 しかしだ、しかしなんですよ、コラッ! なんと言えば伝わるのかわからないけど……ん〜と、その、アレだ。滅茶苦茶だけど、滅茶苦茶じゃないのだ。アレだ。鬼畜的ではないのだ。オラー、死ね、コラ、あひっ! みたいな展開じゃねぇんです!
 柔らかくて可愛い絵だし、ストーリーもほのぼのとしているし。遠い国の昔話のような雰囲気とでもいえばいいのか。いや、遠い惑星の昔話といえばいいのか。
 とにかくグロい中にそういったほのぼのとした牧歌的な空気が流れているのだ。
 というわけで本作は掘骨砕三の初非エロ作品ッ! 
 いや〜、もうマジでおもしれぇよ、これ! 
 短編集で、どの作品も色が違うんだけど、全体を通して見ると、ほのぼのと切なさと異形が詰まっていて、作者にしか描けない世界をバッチリと表現している。この世と地続きなようなそうでないような、この不思議なほのぼの。
 本作で過激なグロはないので、初心者も超安心。
 本作が気に入ったなら是非、エロの方も読んでみて欲しい! このまんが家を読まずにいるのは大損だぁぜぇッ!